教室に出る恐怖のG
学校の教室には、ときどき
「名前を呼んではいけない恐ろしい生物」
が出る。
その黒い生物は、学校では「G」と呼ばれ
みんなから嫌われている。
一部の学生を除いて…
なぜか、私が火曜日に教えているクラスで、
毎週のように、小さい「G」が出る…
先日は壁に貼付けてあるホワイトボードの隙間から
出たり入ったり…
もう、この学校、ムリ…
と思っていたら、
イタリアの陽気な学生が、
その日も「G」を見つけて、
「☓☓さんのペットでぇ〜す!」とか、
「このGは、お父さんでぇ〜す!」とか、
「小さいです。お子さんでーす!」とか、
なぜか、すごく楽しそうに報告してくる。
しかし、
「☓☓さんのペットG」はフィリピン学生に
イスの足で潰され、
「お父さんG」はスリランカ学生が踏み、
それぞれトイレへ流れて行った…
「みんな流れちゃったね…。残念だったね…」
と話すと、
イタリア学生は、
「大丈夫で〜す!
みんな同じトイレに流れましたから、一緒です♪」
なんてポジティブなっ!!
見習わなければ。
そして、彼は
「もうすぐお母さん、出てきま〜す♪」
と、言っていた…。
…いや、だめ。出てこなくていいからね。