「介護の日本語」教材広場
現在、日本語学校立ち上げに携わりつつ、
外国人介護士さんたちに「介護の日本語」や生活の日本語をときどき教えています。
そこでとても興味を持ったのが
「介護の日本語」の教材
EPA介護士候補者の教材は黄色いテキストが浸透しているようですが、これから受け入れが本格化する『介護技能実習生』や在日の介護士さんたちへの教材はどうなんだろう??と、思っているときに、よいイベントを見つけました。
備忘録を兼ねてレポートします!
「看護・介護の日本語教材広場」です。
↑こちらが出展していた教材リスト。
SIG「看護と介護の日本語教育研究会」さんが主催されていました。
「介護の日本語」教材の特徴
・介護福祉士国試対策は、サイトの開発が進んでいるよう。
こちらは副教材や授業実例動画なども出版社HPで紹介されており、教師には本当に助かるテキストです。
出版社HP ↓(この教材のサポートページ)
『はじめて学ぶ介護の日本語 基本のことば』教師向けサポート資料 | スリーエーネットワーク
でも、第一課題としている「単調になってしまう語彙指導」をこれだけの分量で単量にならずに1冊修了できるとは思い難い…。
担当教師の工夫がさらに必要ですね。
あと、早稲田大学の宮崎先生が作られたこちらの本は、日本語教師だけでなく、施設長や外国人介護士の同僚になるかたにもぜひ読んでいただきたい一冊↓
外国人介護職への日本語教育法 ワセダバンドスケール(介護版)を用いた教え方
- 作者: 宮崎里司,中野玲子,早川直子,奥村恵子
- 出版社/メーカー: 日経メディカル開発
- 発売日: 2017/12/15
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
『外国人向け 介護現場で役立つ本』では外国人介護士が苦労する業務の1つ、引継ぎ&記録記入のかなり詳しい事例を挙げている。とても信頼できる1冊だな、と思い2000円で購入!!市販されていないので、この機会に。と購入者が多かった様子。
すぐに役に立ちそうです♪
思ったこと
これからは、在住介護士、EPA、技能実習生、福祉専門学校卒業生など「介護の日本語」テキストを必要とする人は今の高齢化社会・労働力不足状態を見ても、政府の方針からしても、増えていくことは必至でしょう。
しかし、教材開発やカリキュラムの面ではまだまだ未熟な業界。学習者に合わせて、ちょうどよいのがなければ自分で作っちゃえ!!ぐらいの気持ちでいたほうがよさそうです。
とりわけ「介護技能実習生」が規定されている短い学習時間で学べるようなギュギュっとつまったテキストがこれから出てくるでしょう。
ちなみに、私はこちらで指導中〜♪
以前に書いた「介護の日本語」指導についての記事です。↓
memecha.hatenablog.com
「介護と看護師」の教材展示会でしたが圧倒的に「介護」ブースのほうが賑わっていて、技能実習生受け入れや介護ビザ発給の影響の大きさを感じる一日となりました。