にほんごのせんせいブログ

日本語教師の日記ブログ

代講はだれがやるの?何をするの?〜日本語教師が休む時~

日本語学校で専任講師をしている私、

授業に穴をあける…、なんてこと絶対にしたくない!!

と思っています。

 

ですが!

 

忌引やインフルエンザ、家族の用事などで

急に休まなければならなくなることもありますよね。

 

2019年初週の私がまさにソレでした(T_T)

(まさかの授業初日に急性胃腸炎…)

 

 

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申し訳ない気持ちいっぱいでお休み連絡をしました…。

 

誰か授業担当がお休みすると、

他の講師が代わりに授業を担当【=代講】することになります。

急な場合は、常勤講師が行うことが多いようですが、

いろんなやり方で工夫しているようです。

 

 

パターン1)事前に休むことが分かっている場合

パターン2)急に授業を休む場合

 

この2パターンで、それぞれどのように代講を立てているか

以前勤務した日本語学校、教師仲間が勤める日本語学校

でのケースを書き出してみました。

 

 

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パターン1)事前に休むことがわかっている場合

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休む講師が事前に代講者を探す

予め休むことが分かっていれば、専任講師に相談したあとに、同じクラスを他曜日に担当する講師に、曜日チェンジを持ちかけたりしていました。

でも、新任講師が他の先生に頼むのは結構難しいし、つらい。

また、上級クラスともなると、新人の先生に任せられなかったり、その教材を扱ったことがない講師に頼めなかったり、代講者を探す難易度がぐっと上がってしまいます。

このやり方をしていたのは、私が勤務した日本語学校6校中2校だけでした。

 

専任講師が代講を探す

非常勤講師にとっては嬉しいことですが、専任にとっては…(T_T)。

特にインフルエンザが流行する1-2月は、進学指導・卒業旅行・スピーチ大会・卒業式・成績付けでバタバタしている時期。授業のない空き時間にする雑務が盛りだくさんっ!!忙殺されている時期ですね。それに加え代講探し、さらに代講が見つからない場合は、自ら代講に入らざるを得ない…。結果、残業してイベント等準備。泣けてきますね(T_T)。

 

さらに冬学期は、4・7・10・1月の入学期を経て、一番学生数・クラス数が多い時期なので、どの学校も講師数がギリギリなのです。代講も見つかりにくいのです。(←こういうの、非常勤の先生方にも知ってほしいっ!!)

 

そんな時期に休んだ私…同僚のみなさま、不可抗力とはいえ、本当にごめんなさい(>_<)!!

 

 

 

方策1:「代講OKリスト」を作っておく

暗黒の1人専任時代(学生140名の学校で私1人専任だったことが…)、どう頑張っても代講ができる見込みがない、という時期がありました。非常勤の先生方に学期はじめに「代講ができるかもしれない曜日を教えて♡」とお願いしておき、あらかじめ「代講OKリスト」を作っておくことに。

万一、代講依頼が出た場合はその「代講OKリスト」を確認して、OKが出ている講師のところに優先的に相談連絡を入れたところ、【代講探し】にかかっていた時間がかなり削減できました!

 

 

方策2:「掲示板」で代講引受者を募る

休む講師が代講者を探すシステムを取っていたのは2校でした、と前述しましたが、そのうちの1校は【ネット掲示板】をうまく活用していました。今は亡き「サイボウズLive」を使っていました。なんともスムーズに連絡が行きわたるので、とても助かっていました♪ うちの日本語学校(4月開校)も、ただ今よい掲示板を探し中です。

 

 

 

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パターン2)急に授業を休む場合

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今回の私です(>_<)!

月曜日の朝7時にメール&LINEで同僚に連絡を入れました。

 

すぐに校長や専任講師から

「わかりました!授業のほうは大丈夫ですから、お大事になさってくださいね♪」

という、有難いご返信を頂きました。

 

申し訳ない気持ちでいっぱいだったので、その言葉に心救われました

良い学校って、こうですよね。

 

 

しかし、そんな学校ばかりではありません。

 

「え、来られないんですか?困るんですけど…」

「じゃ、代講ムリなので休講にします。」

「なんとかして来られませんか?」

 

と言われたという講師の話を聞いたことがあります。

 

言いたい気持ちはよくわかるけど、

ツライ理由で休みのお願いをしているわけです。

精神的に追い打ちをかけるようなことは言わないでほしいのです。

 

私もお休み連絡を受けた際は、

優しいことばを掛けられる人間でありたいです。

 

 

ところで、以前に 大学でも教鞭を取っている非常勤講師から

「今日は風邪で休みますので、学生に休講連絡をお願いします」

という連絡を受け、衝撃を受けたことがあります。

 

なぜなら、

日本語学校では講師が休んでも「休講」はほぼあり得ない

からです。

 

しかし、専門学校や大学などの専門性の強い講義の場合は

もちろん代講などすぐ見つからないので、休講になるケースが多いのですね。

それを知らず、

「勝手に休講にしないでくださいよ。」と思ってしまいました(笑)

 

 

 

絶対に代講してくれない講師

たまにいるんですよね…。理由はさまざま。

 

☑ スケジュール的に絶対に無理。(他校掛け持ちなど)

☑ 知らないクラスに入りたくない。

☑ 理由はないけどイヤ。

☑ これ以上、この学校に関わりたくない。

☑ 一度引き受けたら、次からも依頼されるから。

 

それぞれなので、否定はしませんが、

ご自身が休まれるとき、他の誰かが代講してくれるのにな〜。

とは思います。

 

 

方策3:代講セットを準備しておく

急な代講…授業準備がないとカリキュラムに沿った授業を行うことは不可能に近いですよね。そんなときのために、レベルに合わせて映画やドラマなど上映可能なものを用意しておくと、とっても役に立ちます。私はクイズシート作ってあるので、ドラマなどを見たあとに、そのシートを使って遊んでいます♪ 作文や試験問題などで時間をつぶすというのも手ですが、フィードバックをどうするんじゃいっ!という結果になりがちですので、おすすめできません(>_<)!採点もたいへん~。

 

 

方策4:ホームルームに充てる

普段なかなかできない「ビザ更新手続き」や「進学スケジュール」の説明、「生活指導」や「アルバイト調査」などに時間を充てる!事務職員(通訳スタッフ)にも協力してもらえると尚効果があり。予め用紙を作成しておくと、とってもスムーズですね。

 

 

方策5:授業準備時間を稼ぐ

急な代講の授業準備をする間、事務員さんたちに出席確認と宿題回収をお願いしたり、

雑談をしてもらったりして時間を稼いでもらっています。コピーなど印刷だけでも時間がかかるので、とてもありがたいですね。

 

 

備えあれば憂いなし!

いろいろな工夫があると思いますが、専任講師も非常勤講師も事務スタッフも協力しあって、急なピンチもうまく切り抜けられるよう準備をしておくことがたいせつ♪

 

久々に代講依頼をし、自分を戒めるためにも書き始めたこの記事。

だれかの役に立てば、とっても嬉しいです。

そして、うちの日本語学校(2019年4月開校)も万全の体制を整えておきたいと思います。

 

なにはともあれ、体調を整えることがまず第一!気を付けます! 

 

memecha.hatenablog.com

 

 

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