にほんごのせんせいブログ

日本語教師の日記ブログ

『みん日』のモヤモヤを解消!~学習者の言語運用能力を伸ばす~

昨日は日本語教育関連の出版社である

スリーエーネットワークさんの

20周年イベントに参加してきました♪

 

こちら。

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2019年2月23日(土)

文型シラバスと言動活動~学習者が「日本語を使ってできる」力を育てる教科書の使い方を考える~(西川先生)

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 (参加理由)

文型シラバスを使った指導に対して、単調な感じ会話能力向上に疑問を感じていて、もっと楽しく学習者のためになる授業組みができないか、と思っていたから。

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収穫が多すぎて、書けるかどうか心配ですが…

できるたけまとめて書きたいと思います!

 

文型シラバスも活用次第!

みんなの日本語』をはじめ、文型シラバスの教材を使用していて、悩み続けているコト。それは、学生の日本語運用能力がうまく育たないこと

しかし、西川先生のお話を聞き、今までやりたくても「どうやったら良いのか…」ともやもや〜っとしていたことがスッキリしました!

 

 

★私に足りなかったこと

 

☑ リアルな留学生の日本語使用場面の調査

音声録音など使い、実例をたくさん聞かせてもらいました。

→教科書の中の会話文だけじゃなくて「リアル」を確認するべし!

 

☑ SEFRと照らし合わせた「みん日」各課のcan-doの検討

しっかり見ると、思っていた以上にできることが多い!みん日3課や4課でもJFスタンダードと照らし合わせると、上位レベルのタスクが簡易的にでもできることがわかった!これは自信がつきますね。

→学生に達成感を与えるためには、よく確認をすべし。

 (外部リンク)

JFスタンダードとは  | JF日本語教育スタンダード

 

 

☑ 学生の「身近」を更に考え、実際にやってみる!

本当にナンプラーを買う?・・・買ったことない。

週末日帰りで京都へ行く?・・・関東圏じゃむり。

『みん日』に出てくる例文をさらにリアルな学習者寄りにする。

→やってはいたけど、もっとできそう!!私(教師)と学生では、結構身近な物事が違うものですね。とりあえず、帰りに学生がしょっちゅう買ってる「からあげくん」を買って食べてみました(笑)

 

☑ 日本語以外の指導

会話場面で想定される日本独特のやりとり。たとえば、買い物のタスク。

ポイントカードやクーポンの提示、袋がいるかどうか温かい物と冷たい物を別々に入れるか、などなど。ワークショップでグループで整理したら、なるほど!こういうことか…と納得。

→学習者が安心して、リアルな場面でタスクを達成するために知っておくべきこと。

 

↓ワークショップ

(青)みん日で学ぶ文型、(黄)語句・フレーズ・みん日で学ばない文型、(赤)学習者が知っておいたほうがいいこと

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 この「日本語以外の指導」の大切さに気付かせてもらったのがとても大きかったです。

 

学習者に達成感(できた)を!

リアルな場面設定、リアルな会話

難しく思えて、ついリアルの部分を割愛して文型最優先にしてしまっていたけど、そうではないですよね。たとえば、「本日勉強した文型」を使わなくてもタスクが完了すればそれでOKなはず!わかっていたけど、できていなかったな…と反省。

 

学習者が授業で達成感を得る

⇒実際に使うことができる

⇒「できる」を実感する

⇒学習が楽しくなる!

 

このサイクルをうまく作り上げられれば、学習者から「あの先生に教えてもらいたい」と言われる教師になれるんじゃないかな。今の目標です。 


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 最後に抽選会がありました♪ 大阪会場での話は耳にしていたので、楽しみにしていましたが…。残念!非売品「かるた」や「せんす」などグッズには当選せず。最後にアンケートに答えた全員に配られたミラーさんセットを頂いて帰りました。

 

噂のミラーさんクッキー…いつ食べよう(笑)。

とりあえず、職場で見せびらかしてからですね~♪

 

 

はあ、本当に楽しかった。

アクティブラーニングや会話中心の教材が多く注目されている中で、『みんなの日本語』でもっと楽しく、学生が話せる・考えるカリキュラムが組めないか、とモヤモヤしていたのが、すっきりしました!そして何より、「『みん日』はまだダメじゃないよ。使えるよ」と言ってもらえた気がして、ずっと使っている身としてはとても嬉しかったです。色んな教材を研究して、よい指導法を取り入れつつ、まだしばらく『みん日』を使っていきたいと思いました。

 

おわり 

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