にほんごのせんせいブログ

日本語教師の日記ブログ

擬音語でアクティブラーニング!

ず~っと学校の教材棚にあって

気になっていたふる~い教材。

だれにも使われず、だれも見ずだったが、

 

やっと日の目を浴びることができた!

 

らくらく覚えてどんどん使おう 絵で学ぶ擬音語・擬態語カード―日本語教材

らくらく覚えてどんどん使おう 絵で学ぶ擬音語・擬態語カード―日本語教材

 

 

『中級を学ぼう(中級前期)』4課の

プラスアルファ「擬音語」の学習項目で、

学生が大好きなアクティブラーニングを行ってみた!

 

(1)擬音語カード選び

学生レベルにちょうど良い擬音語カードを

教師(私)が20枚ほどピックアップ。

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擬音語ぷんぷん(カード表)

 

(2)1人1枚の擬音語カード

各学生にランダムでカードを渡し、

1-2分程度で、説明と例文を考えさせる。

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擬音語ぷんぷん(カード裏)

 

中級レベルなら、語訳は不要だが、

英中の語訳が裏にあり、

例文も載っているので、浮かばない人は

その例文でもよし。

 

(3)発表

1.カードの絵を見せる

      →皆に予測させる

2.例文を紹介する

      →意味が分かった人がいないか確認する。

3.意味説明をする

 

 

これを今回はしっかり1-2分の準備時間でやったので

大したものだな~。と思ったり(^^♪

 

怒る「ぷんぷん」と

臭い「ぷんぷん」のちがいに

興味を持ったり、

例文をもっと作ってみたり、

とても有意義な時間に。

 

 

(4)母国の擬音語

『中級を学ぼう(中級前期)』4課の

「プラスアルファ 擬音語(p.73)」に戻り、

「しとしと」「ざあざあ」などの

擬音語を母語で紹介!

 

フィリピンでは、

「しとしと」は「トゥクントゥクン」

「ざあざあ」は「トゥクントゥクントゥクントゥクン」

だそうで…みんなで笑っちゃった。

 

感覚は人それぞれ、国それぞれ。

 

 日本語には2000語以上の擬音語・擬態語があるよ。

と言ったら、学生たちは「げぇ~!!」

と、うんざりしていたけれど、

楽しくその時の気持ちを表現できれば、

使いやすい言葉じゃない?

 

「アクティブラーニング」の正しい形か

どうかはわからないけれど、

「学習者が能動的に学習する」ということは

できたらしい。

 

ひとまず、自分の中では及第点かな。

教材に感謝!!

 

 

そういえば、関係ないけど、

これも音の効果で楽しませるもの。

オノマトペと共通したものが詰まっている気がする。

 

大人の留学生向けではないが、とても面白い。

音の効果について考えるよい材料だね。

 

◎『えがないえほん(早川書房)』 

えがないえほん

えがないえほん

 

しかし、レビューに

「子供にはウケる」と書いてあるが、

大人が笑えないのはなぜなんだろうな。

なぞ。 

 

 ◎現在使用している中級教材

中級を学ぼう―日本語の文型と表現56 中級前期

中級を学ぼう―日本語の文型と表現56 中級前期