新人研修のちがいにびっくり!~現場での日本語教師の育て方~
最近、研修の一環として
色々な日本語学校を訪問させてもらいました。
使用教材、カリキュラム、学生対応、
そして授業見学や研修内容も
勉強させてもらっています。
その中でも「新人研修」のスタイルが
学校によってこんなに違うのかっ!!
というぐらい違っていたので、
どれがよい、ということではないのですが、
ぜひ、ご紹介したいと思います。
専門学校の新人研修
私の教師デビュー校。
その専門学校では「新人研修」というものはなく、
こちらからお願いをして、
先輩教師の授業を見学させてもらうくらいでした。
新人としてはわからないことだらけで、
本当に不安でした。
教案チェックもなし、アドバイスをもらいたくても
「日本語教師」の人数が少ないし、忙しいので
あまり話もできず…。
やはり、専門学校はキャリアのある教師向けだな~
と思いました。
日本語学校パート1の研修
「新人研修=教案チェック」
というくらい、教案だけチェックされました。
新人1人に対し、専任1人が
1ターム(3か月)みっちり教案指導。
授業見学に来ることはなかったのですが、
担当の先輩がつくことで、相談や質問はしやすかったです。
ただし、場合によっては先輩が教師2年目だったり…。
実際に私もその学校で2年目から「教案をチェックする側」
に回されていました(笑)。
日本語学校パート2の研修
「新人研修って何?」
という状況でした・・・。
つまり何もなし。
教案チェックも業務説明も授業チェックも
な~んにも無し。
恐ろしい…と思いつつも、
自分で勝手に自由にやれる分、楽しいと思う人もいるかも??
日本語学校パート3の研修
授業チェック、教案指導もすべて
厳しく行われました。
学校の指導法が確立しており、
そこから少しでもはみ出ると注意が飛ぶ。
良い勉強にはなったけど、自由にやりたい人にはつらいかも。
イチから教えてもらえるので、デビューには良い学校かも?
私はイヤでしたけど…(笑)。
日本語学校パート4の研修
業務説明がとても丁寧で、困ったことは相談しやすく、
教案指導もあり、授業チェックもありました。
とくに、教師としてデビューするにはうってつけです。
なぜなら・・・
研修1回目:授業見学のみ。
研修2回目:授業見学+1コマ授業担当
研修3回目:授業見学+2コマ授業担当
研修4回目:授業見学+3コマ授業担当
というように、段階を追って少しずつ負荷をかけていくので
ゆっくり溶け込むように、クラスや授業に馴染んでいくことができる。
しかも、担任や専任の授業を見せてもらえるので、
「これをやったら、学生にウケるんだ」とか、
「この学生さんはコレが苦手なんだ~」とか、
リアルな学生対応を学べる。
私もデビューはこの学校でしたかった…と思いました。
デビュー当時は大ベテランに質問に行くもの憚られ、
彼女たちの授業記録を見て参考にしたものです。
そして、こちらの本たちに大変お世話になりました~~!!
参考までに。
外国人が日本語教師によくする100の質問 (日本語を教える)
- 作者: 酒入郁子,桜木紀子,中村寿子,佐藤由起子,中村貴美子,山田あき子
- 出版社/メーカー: バベル・プレス
- 発売日: 1991/11
- メディア: 単行本
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あ…いまでもお世話になってるや…(笑)。
でも、繰り返し読むたびに
ちがう「気づき」があるものですね。
日本語学校は留学生が学ぶ場所だけれども、
教師も成長し続けられるように、
「新人研修」はその人に合った内容を提供したいものです。
入る前にどんな研修か、知ることはなかなか難しいと思いますが、
よい学校は授業見学オープンです!!
どんどん先輩の授業をみて、学びたいものですね。