にほんごのせんせいブログ

日本語教師の日記ブログ

新人研修のちがいにびっくり!~現場での日本語教師の育て方~

最近、研修の一環として

色々な日本語学校を訪問させてもらいました。

 

使用教材、カリキュラム、学生対応、

そして授業見学や研修内容も

勉強させてもらっています。

f:id:memecha:20180925204826p:plainその中でも「新人研修」のスタイルが

学校によってこんなに違うのかっ!!

 

というぐらい違っていたので、

どれがよい、ということではないのですが、

ぜひ、ご紹介したいと思います。

 

 

専門学校の新人研修

私の教師デビュー校。

その専門学校では「新人研修」というものはなく、

こちらからお願いをして、

先輩教師の授業を見学させてもらうくらいでした。

 

新人としてはわからないことだらけで、

本当に不安でした。

 

教案チェックもなし、アドバイスをもらいたくても

日本語教師」の人数が少ないし、忙しいので

あまり話もできず…。

 

やはり、専門学校はキャリアのある教師向けだな~

と思いました。

 

 

日本語学校パート1の研修

「新人研修=教案チェック」

というくらい、教案だけチェックされました。

新人1人に対し、専任1人が

1ターム(3か月)みっちり教案指導。

 

授業見学に来ることはなかったのですが、

担当の先輩がつくことで、相談や質問はしやすかったです。

ただし、場合によっては先輩が教師2年目だったり…。

 

実際に私もその学校で2年目から「教案をチェックする側」

に回されていました(笑)。

 

 

日本語学校パート2の研修

「新人研修って何?」

という状況でした・・・。

 

つまり何もなし。

教案チェックも業務説明も授業チェックも

な~んにも無し。

 

恐ろしい…と思いつつも、

自分で勝手に自由にやれる分、楽しいと思う人もいるかも??

 

 

日本語学校パート3の研修

授業チェック、教案指導もすべて

厳しく行われました。

学校の指導法が確立しており、

そこから少しでもはみ出ると注意が飛ぶ。

良い勉強にはなったけど、自由にやりたい人にはつらいかも。

イチから教えてもらえるので、デビューには良い学校かも?

私はイヤでしたけど…(笑)。

 

 

日本語学校パート4の研修

業務説明がとても丁寧で、困ったことは相談しやすく、

教案指導もあり、授業チェックもありました。

とくに、教師としてデビューするにはうってつけです。

 

なぜなら・・・

研修1回目:授業見学のみ。

研修2回目:授業見学+1コマ授業担当

研修3回目:授業見学+2コマ授業担当

研修4回目:授業見学+3コマ授業担当

 

というように、段階を追って少しずつ負荷をかけていくので

ゆっくり溶け込むように、クラスや授業に馴染んでいくことができる。

 

しかも、担任や専任の授業を見せてもらえるので、

「これをやったら、学生にウケるんだ」とか、

「この学生さんはコレが苦手なんだ~」とか、

リアルな学生対応を学べる。

 

私もデビューはこの学校でしたかった…と思いました。

 

 

デビュー当時は大ベテランに質問に行くもの憚られ、

彼女たちの授業記録を見て参考にしたものです。

 

そして、こちらの本たちに大変お世話になりました~~!!

参考までに。

 

初級を教える (国際交流基金日本語教授法シリーズ 9)

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日本語教師の7つ道具シリーズ1授業の作り方Q&A78編

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外国人が日本語教師によくする100の質問 (日本語を教える)

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初級日本語文法と教え方のポイント

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あ…いまでもお世話になってるや…(笑)。

でも、繰り返し読むたびに

ちがう「気づき」があるものですね。

 

 

日本語学校は留学生が学ぶ場所だけれども、

教師も成長し続けられるように、

「新人研修」はその人に合った内容を提供したいものです。

 

入る前にどんな研修か、知ることはなかなか難しいと思いますが、

よい学校は授業見学オープンです!!

どんどん先輩の授業をみて、学びたいものですね。