にほんごのせんせいブログ

日本語教師の日記ブログ

外国人には難しい緊急避難速報!~初級でもニュースを聞こう~

九州で大変な大雨になっているそうで、とても心配してます。

 

朝のニュースを見ながら、「緊急避難」という言葉と文字の難しさに、

留学生たちはわかるだろうか…いや、わからないな。

と思い、本日の授業冒頭でニュースの紹介をしました。

 

(現在、『みんなの日本語Ⅰ』17課を学習中のクラスです。)

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緊急避難

もちろん中国の学生はすぐに意味がわかるので、

他の国の学生たちに、説明をしてもらいました。

 

分からないと、大変!

ということまで、言ってくれたので助かりました。

 

すると、学生たちが自然にノートを出して、

漢字と読み方を書き取り始めました!

(かなり嬉しい…)

 

そして、

「【急】は【急ぎます】ですか?」とか、

「【難】は【難しい】の漢字です」など、

中国以外の学生たちがいい始め、

国学生が「そうです!難しいは大変のこと」

と解釈をつけてくれました。

 

 

そして、やさしいニュースを聞きますか?

と尋ねると、答えはもちろん「はい!」

 

現状を『NEWS WEB EASY』を使って知ってもらいました。 

www3.nhk.or.jp

 

まだ詳しい意味を確認することはできないレベルなので、

全体的にどんな話だったか、を確認しました。

 

「西日本」「雨」「避難」「山」「川」などの聞き取れた言葉から、

ざっくり意味の推測をしてもらい、私(教師)からいくつか質問。

 

 

最後に「緊急避難」「逃げてください」を練習して

授業時間も少ないので、残念ながら今回はここまで。

 

 

初級終わりぐらいのレベルになったら、
もう一度突っ込んだ話をしてみたいですね。

ご紹介いただきました~ブログ記事やTwitterコメント~

わたしのブログは、日本語学校で教える日本語教師としての日々の些末なことや、考えついた未熟アイディアや活動を書き連ねているものですが、人の役に立ったり、ご紹介いただけたりすると、とても嬉しくなります♪

 

最近、ブログをご紹介いただいたことを、ちょっと記録として残しておこうと思います。

 

①「冒険家メソッド」を提唱されている村上先生にご紹介いただきました

 

わたしのTwitterアカウント↓

 

紹介いただいたのは、当ブログのこちらの活動記事↓memecha.hatenablog.com

 

②『まるごと』の三修社さんの「かわら版」に私のツイートをご紹介いただきました。

 

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(庭野菜も収穫時期を迎えています♪)

 

いつも気ままに作成、気ままに更新していますが、細く長くやっていけたらと思いまーす。

私の拙い記事、Tweetを拾ってくださった皆さま、ありがとうございました。

 

 

評価とテストの在り方~個人レッスンは質問カードで学習効果チェック~

今年は本当に「梅雨らしいじめじめ~」の日々ですね。

しかし、その湿度の高さと比例して、私のワクワク感も高まっています!

 

それはなぜかというと、8月に短期留学(遊学?)のグループが数組、来るのですが、そのコース・カリキュラム組みを考えてニヤニヤが止まらないのです…♪

 

が、今、悩んでいることが1つ…

 

「修了証」を発行する予定なので、

テストを行うべきか否か。

です。

 

 

現在、担当している留学生クラスは、定期的にペーパー試験を行っています。

 

逆に、「地域の日本語教室」のプライベートレッスンの学習者には「評価」を出す必要がないため、テストをせず、こんな感じで各トピック(課)の学習効果を確認しています。
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(↑復習カード。使用教材は『まるごと入門 りかい(A1)』です。

 1日カード3-5枚ずつを、

学習者が自分で引いて、自分で読んで、さらに自分で答える!

 

結構楽しく、学習効果の確認ができています。

・ペーパーテストをやっていないので、丁度よい振り返りになる。

・以前と答えがちょっと変わっていたりして面白い。

・最初の課のカードがでたりすると、当時とは別の表現ができるようになってて、こちらが驚いたりもする。

・会話を広げられるようになってきたので楽しい♪

 

(評価につながる)テストをしない、というのはプライベートレッスンや地域の日本語教室ではいいのですが、留学生クラスともなるとそうはいかず…。成績表の提示やクラス分けをするにあたって、誰もが分かるレベル査定の方法としてテストが一番手っ取り早いのは確か。「手っ取り早い」けど「手間はかかる」…。

 

ロシア式にテストを口頭試問にして、更にしょっちゅうやっても面白いかもしれませんね。テストっぽさ激減するかもしれません!

何を測るか、何のためにやるのか、テストの意義についてはまだまだ考えていきたいと思います。

 

(蛇足)ロシアでは小学校から口頭試験が重視されているんですね。

以前に読んだ漫画『宇宙兄弟』でもありましたが、外務省の「世界の学校を見てみよう!」でもそのように記載がありましたよ。↓こちら参考までに

www.mofa.go.jp

 

たった1か月の短期留学コースだからこそ、

日本語を使って楽しめる評価方法を慎重に選びたいと思います!

 

また、このブログでご報告できれば、と思います♪

○○ごっこで会話練習~自分でスクリプトを作ろう~

結構楽しい「〇〇ごっこ」で会話練習♪

 

今回は『みんなの日本語 初級Ⅰ』の重要度NO.2と思っている14課で

ごっこ遊び」をしちゃいました。

 

会話はこちら。

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タクシーでの目的地指示ですね。

これで「タクシーごっこ」です♪

 

 学生たちがわかる新宿周辺の地図(yahoo地図)を印刷し、

目的地をペア数の分だけ設定。

(正確にはペア数+例題1つ)

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 <活動の方法>

1.動詞て形の確認(3分)

2.新しい表現の確認(5分)

  ・(どこ)までお願いします。

  ・その信号を(右/左)へ曲がってください。

  ・まっすぐ行ってください。

  ・(どこ)の前で止めてください。

  ・(いくら)のお釣りです。

3.地図を引いてスクリプト作り(3分)

  各ペア、行き先の違う地図を引いて、どうやって行くか検討。

  すぐに「新しい表現」を使って、会話スクリプトの作成です!

4.会話練習(4分)

  (早く練習が終わったペアに「お金」を作ってもらいました(笑)。)  

5.発表準備(10分)

   タクシー同様に席を作り、発表者に座ってもらい、

  運転手役にはしっかりハンドルを持ってもらいました。

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4月から教え始めてもう間もなく3か月になるクラス。

活動の進め方をよく理解してくれているので、とても楽ちんです♪

 

会話ではフリートークを重視しているので、上手な相槌や間のつなぎ方を工夫する学生もいます。運転手が勝手に回り道をしたり、お客が急がせたり、金額が高くて乗客が怒って交渉し最終的には警察に電話したり、色々やっていました!!とっても面白い♪

  

しかし、日本人でも学生がタクシーに乗ることって、そうそうないですよね…(笑)。

こちらのクラスでも13名中1名しか日本でのタクシー乗車経験はありませんでした。まあ、4月来日したばかりなので仕方ないですが。

 

活動で心がけていることは、

☑ できるだけリアルに行うこと。

☑ すべてのペアが同じ発表内容にならないこと。

☑ 学生になんでもやってもらうこと。(間違い直しなども)

☑ 時間制限をきっちり設けること。

 

発表までの時間20~30分で1活動終わるように設定しているので、まとめもしっかりできます。すべて同じ発表内容にならないから、学生たちも飽きることがなく、寝る人・ケータイで遊ぶ人は皆無!

 

もっと実践型にしていきたいので、これからフィールドワークも取り入れられればな…と算段中です。

季節を感じる日本語教師になろう〜梅雨の楽しみ〜

今年は久しぶりに梅雨らしい梅雨!

と思っていたら、今週は随分晴れるみたいです。 

 

 庭の紫陽花もキレイに咲き始めたので、教務室の受付に飾ってみました♪
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 紫陽花ってその1つだけで、花束みたいですね。

咲き始めから日が経つにつれて色が変わってきたり、土壌の酸性度によって色が変わったりするから、「移り気」とか言われてしまうけど、茎や葉の色は変わらないんだよっ。土台は同じ!

 

だから、私は紫陽花が大好き♪

落ち着いた気持ちで、楽しく仕事ができますように。

 

勉強も忘れず!久しぶりにnaonaoさんの勉強会に参加させていただく予定です♪

リクエストさせていただいたことを勉強会に取り入れていただき、感無量!

 いろんなアイディアを出し出され、吸収したいと思います♪

協働学習でスピーチ〜仲間がいることの効果〜

 本日は午前の中国語レッスンを終えてから、

凡人社さんのセミナーイベントに参加してきました~♪

 

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 戦利品です(1割引きで購入!あはは~)

 

今回参加にあたって、知りたかったことは…

☑ 1.協働学習の効果

人によっては苦手な人もいそう。どのようにチームワークを育むか。

☑ 2.スピーチ準備での協働とは??

スピーチのスクリプト(原稿)作成は、黙々と1人で考えながらやる作業を想像していたので、協働するという印象がなく、どうやるんだろう??と思いました。

☑ 3.協働学習の個別評価の仕方

グループ単位での評価になってしまわないのか。それともプロセスではなく、スピーチ内容だけでの評定となるのか。また、内容と日本語力の評価バランスは?

 

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今回は1時間ほど電車に乗る時間があったので、こちらの『活動のヒント集(教師用参考資料)』をざっと読んで、ポイントを頭に入れてからの参加だったので、とても入りがよかったです♪予稿集替わりですね。

 

★『活動のヒント集(教師参考資料)』無料ダウンロード(PDF)

http://www.bonjinsha.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/活動のヒント集%EF%BC%88教師用%EF%BC%89.pdf

 

★凡人社さんHPの書籍紹介ページ

www.bonjinsha.com

 

この『活動のヒント集』を読むだけでも、いろんなアイディアをいただけ、とても勉強になりましたが、セミナー内で実際に自分が体験してみると、読んだだけでは得られないことがたくさんありました。

 

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初めに行った活動2つ、とても短時間で簡単で面白かったです!

やはりアイスブレイキングって大切ですね。

 

1)Closed Question あなたはどっち?

2) 言われた人数で集合!

 

教材を購入しましたが、他にもいろんなアイスブレイキングが紹介されており、やってみたくてワクワクしています。

 

今回はこのアクティビティを行ったあとに、3人1組でのワークショップでした。ご一緒させていただいたお二方が素敵で優しい方々で、とっても話しやすくて楽しませていただきました♪

 

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「わたしの数字」をテーマにその数にまつわるスピーキングを1分ほどで行い、たくさん質問をしてもらいました。

 

わたしは、「2/7回」という数字を提示。

トイレに行って、トイレットペーパーが切れててない回数(確率)です。と言ったとたん、ふふっと笑ってもらえました。

そして、その後の質問タイムでは、思ってもいなかったような質問もしていただき、それをヒントにして本題「自己紹介スピーチ」のスクリプトを書き上げることができました。

 

「自己紹介」+「自分にまつわる数字」

のように、ちょっと【プラスアルファのお題】を設けると、聞きやすいし面白いし、1人1人がちがう内容になっていいな~、と思いました!

 

ここまでで大体前掲の「知りたかったこと1・2」はクリア!

3の評価についても、お話があり、また質疑応答タイムに質問もあがり、多様なやり方、可能性を感じることができました。

プレゼンテーションの基本 協働学習で学ぶスピーチ ―型にはまるな,異なれ! ―

プレゼンテーションの基本 協働学習で学ぶスピーチ ―型にはまるな,異なれ! ―

 

 グループのお二人とは雑談&名刺交換もさせていただき、収穫の多い1日となりました。

 

そして、帰宅時に寄った本屋で衝動買いした本

東大教授がおしえる やばい日本史

東大教授がおしえる やばい日本史

 

 面白すぎて、先にこちらを熟読中(笑)。

何にでも、誰にでも「ウラ」ってあるもんですね~。

 

早く読んで、今日のイベントの協働学習について、まとめ&授業案を作りたいと思います!

初参加のLT会〜私の情意フィルター〜

ちょっと前の話になりますが、以前から注目していたLT会に初めて参加してきました♪数少ない「日本語学校で指導する日本語教師の研究発表の場」ですね。

 

昨年のリストを見たら、発表者の中に知っている先生のお名前をいくつか発見!!今年こそは!と意気込んで参加しました。


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100名以上の参加者、13組の発表者。

興味深いテーマが並び、ワクワク✨


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が…しかし、午前の発表が終わるとともに急用発生!

泣く泣く会場を後にしました。

 

数名の発表しか拝聴することはできませんでしたが、学会などと違い、自分の意見やアイディアの確実性や効果・実施の検証などちょっと曖昧でも自身を持って「私はそう思う!」と言えちゃう面白さがありました。

 

そこには「コメントには良いことだけ書きましょう。批判や指摘などは持ち帰って自分のためにつかってください。」という主催者の考え方が根底にあってのこと。

 

よく小難しい研究学会にお邪魔すると上がりっぱなしになってしまう私の情意フィルターが、今回は下がりっぱなしでした(笑)!!

 

来年は急な呼び出しがかからないように、しっかり準備をして、全発表が聞けるようにしたいと思います♪

 

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