夏短期コースの準備♪〜学生宿舎づくり〜
来月、中国や台湾からサマープログラムとして
短期留学(遊学?)の学生たちがやって来ます♪
そのため、学生宿舎を整え中!
先日は、イスや机を作りました(笑)。
↑2人部屋のダイニングキッチン
日本語教師の中には、
「教師がそんな仕事できるかっ!!」
と一喝される方もいらっしゃるとは思いますが…
(やりたくなければ、やらなくてもいいと言われてます。なおのこと、やりたくなる…!)
仲間たちと作業をするって、かなり楽しい♪
私は「教師以外の仕事」も
あまり苦ではないことを知りました。
今日は、レール&カーテン付け完了!
Wi-Fiもエアコンも掃除機、洗濯機、冷蔵庫、レンジなとなど…
全部そろってます!
実感できる作業は、他にないだろうな〜。
あとは、今週木曜に学生が入国するのを待つのみ♪
楽しみです!!
(あ…あと、おたまとフライ返し買い忘れてた…笑)
時間制限でマンネリ打破!~授業はお金を払って買っている「みんなの時間」~
『みんなの日本語Ⅰ』20課って…
「教える」と「書かせる」が多くて苦手です。
特に『文型練習帳』を使用していることもあり、
教科書で練習B(ドリル)をやって、練習帳に書き書きして、
また、練習Bをやって、練習帳を書き書きして…
という繰り返しが嫌なんです。
ということで、対策です!!
① 練習Bはテキストを見ず、口頭で行う!
フラッシュカードやモニター出力を使っています。
たまに大切なところはノートに書いてもらってから全体確認をします。
② 練習帳はまとめて最後に行う!
学習者もマイペースに学べるし、個別フォローもしやすいです。作業が終わった人には「学習プラン」を確認して自習してもらっています。
なんども教科書→練習帳→教科書って出して開いて、としていたら、それだけで時間をとってしまう。そんなのもったいない!!
Daisoで買った100円キッチンタイマー。 なぜか学生に欲しがられる…。
③タイマーを使って時間意識を高める!
時間節約をして、活動や会話を多く取り入れるようにしています。
個別作業や会話練習にはほとんど必ず時間制限を設けることに。
会話や活動準備・・・3~5分
会話発表・・・・・・1ペア1分だけ
授業時間はお金を払って買っている「みんなの時間」だから、ということを意識してもらい、こちらも時間を守るように頑張っています。(休憩に入る時間って、うっかり遅くなったりしますもんね…あはは~)
これも、naonaoさん主催勉強会で実践させてもらって取り入れたことの1つ。
やれば、発表も結構1分以内でできるものです。
こちらも時間間隔が身についたおかげで、授業時間の配分がしやすくなりました♪
そして、なんとか抽出できたのが活動や、最後の15分「まとめの時間」
そして、そして、
時間を意識して、説明をシンプルにした結果、
最近では発話量が【教師:学習者=4:6】くらいになったと思います!
(理想は…3:7ですが、なかなか難しい(>_<)!!
「教え込み書き書き授業」はマンネリ化して、楽しくもなんともありません。
学生にたくさんアウトプットをしてほしい。
アウトプットからの誤用で気づかされることが山のようにあります。
しかし…
時間に捉われて、大切な指導項目を落としたりしないよう気を付けたいと思います!
教師8年目にして初N1担当!~指導者じゃなくコーディネーターに~
遅すぎますよねっ(>_<)!!?
日本語教師8年目にしてやっと
N1の担当になることができました!!
N1とは、日本語能力試験(JLPT)における最難関レベルのことです。
初任のころは、初級・初中級をメインに任され、
2年目くらいからは中級・中上級のN2クラスを任され、
3年目ぐらいからは、担任ではありませんでしたが
時々N1クラスに週1ぐらいで入ったりはしていました。
ずっとやってみたかったN1レベルの担当!
コースデザインから全て行います。
先輩教師(うちの主任)にアドバイスを求めたところ、
「N2担当ができてたから、ダイジョブ!
学生をよく見てあげればいいだけだよ。どのレベルも同じ~」
と言われました(笑)。
だいぶ力が抜けました。
そこで、ちょっと考えてみました。
なぜ今までN1担当なれなかったか。
✔ 日本語教師としての知識レベルが低かったから
✔ 実績がないから
✔ 非漢字圏が多くなり、N1クラスがなかったから
✔ ベテラン勢が上級クラスをやりたがるから
とりわけ4つめの「ベテラン勢…うんぬん」の理由…
とても残念に思っていました。
若手がどんどん入って来ても、上級クラスが少ない上に
ベテラン勢が「初級は疲れるから~」とやりたがらず、
中級以上クラスを占拠…(笑)。
もちろん、そんなベテランばかりではないですが、
私がベテランになった際には、できそうな若手に担当を任せ、
相談役として少し授業に入る、くらいのことをしたいな~。
と思います!
さてさて、もうN1担当がスタートしたわけですが、
早速こちらのことを始めてみました。
N1クラス開講の準備
☑ 学習者の日本語能力査定
☑ コース・カリキュラム組み
☑ 教材の選定
☑ 1回目模擬試験の準備
学習者と面談し、好みの勉強方法も聞きながら
選んだ教材がひとまずこちらの3冊。
日本語総まとめ N1 漢字 (「日本語能力試験」対策) Nihongo Soumatome N1 Kanji
- 作者: 佐々木仁子,松本紀子
- 出版社/メーカー: アスク
- 発売日: 2010/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 13回
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そして、ただいまN1指導方法にはどんなものがあるのか、
いろんなサイトを見て、勉強中です!
nihonngokyoushi-naniwanikki.blog.jp
色々読んだり、学習者の状況を踏まえて、
コース作成をしている中で思ったことが…
「指導はいらないかな」
ということ。
既に複数回のN2模試で140点以上を獲得しているレベル。
課題を出せば、予定日数より早く終わらせて次の課題をせがむ。
自律学習ばっちりなので、彼らには
指導者じゃなくて、コーディネーターが必要なんだな
と思いました。
私の仕事は、
これから何をするか、次の教材は何か、
合格までの道筋を作り、
彼らに目標と共にそれを示し、
段階的にモチベーションを保つ工夫を行う
そして、自力では分からない箇所を分かりやすく解説する。
彼らにとってはリソースとしての役割を担えばいい。
N1まで来れば、もう「先生」や「指導者」は
必要ないんじゃないでしょうか。
彼らのためにも、失敗はできないコース組み!
しっかりコーディネーターとしての役割を担いたいと思います!!
進学指導も並行して行っていくので、
スケジュール管理が大切になりそうだな~♪
ラジオNACK5収録!〜営業用語の難しさ〜
先日、ラジオのNACK5のとある番組に
わたし、なぜか出演いたしました。
収録風景(左の黒い人=わたし)
日本語教育とは関係ないのですが…
勤務している日本語学校の親会社がスポンサーをしており、
ラジオ内で、会社の宣伝レポートをする、というお話。
なぜか女性の方がいい、と…
なぜか活舌のよい人が社内にいない、と…
なぜか日本語教師なら話が上手だろう、と…
いう話になったそうで、私に大役が回ってきました。
5分間ほどの生放送。
事前にもらっていた台本をある程度読み込んで
いざ、当日本番!
と思い、現地に行ったら、着いたとたんに
「あ、最新台本、それじゃないですね~」
と言われ、新しい台本を直前で渡される…(笑)。
初めの台本は…なんというか、
日本語教師として添削したくなるような文面だったので、
最新版が良くなってて、ちょっとホッとしました。
例えば、
「〜をご提案させていただいております」
見た瞬間、「うっ…」となりました(笑)
営業用語なんでしょうね。
これも生きた日本語…でしょうか。
しかし、言い慣れていないので口が回らない…
幸い、私はほとんど緊張しないタイプなので、
リハーサルも本番も、
棒読みでしたがミスなく終了!
ラジオの裏側が見れて、とても面白かったです!
各部署の責任者など10数名に囲まれ、
どうなることか〜、と思いましたが、
無事に大役を果たせてよかったです♪
滅多にできない貴重な体験でした!
文型導入の例文「Vたことがありますか」
今週『みんなの日本語初級Ⅰ』19課を授業担当しました。
学習項目①は、
「富士山に登ったことがあります」
という経験を表すもの。
このクラス、来週は課外授業で海に遊びに行くので、
導入のトピックを『海』に決めました。
海の画像を見せながら、
1)海へ行ったことがあります。
2)海で泳いだことがあります。
3)海で釣りをしたことがあります。
4)海で溺れたことがあります。
※「溺れた」は未習なのでイラストを見せました。
『海』だけでも色んな動詞を使って、
色々言えるもんですね。
私は
1)20回、2)8回、3)3回、4)0回
と伝えると、
学生たちも「〜回あります!1度もありません!」
と答えてくれました。
動詞た形の変換練習や
文型の結合練習などドリルを2-3分で行ってから、
さあ!活動だぁ〜!!
今回盛り上がったのは、
●失恋
●宇宙人/宇宙船
●オバケ
でした(笑)。
画像を出すだけで、色んな動詞を勝手につけて、
いろいろ言ってくれるので助かります♪
例えば、
●象🐘
→象に乗った
→象と遊んだ
→象を飼った
→象を食べた
などなど…
さすがに「象を食べた」は想像していなかったので、
思わず笑ってしまいました。
そして、終盤に誤用訂正。
間違えて覚えろ!の精神です。
有難くも数名が
「きのう~たことがあります。」
など言ってくれたので、時名詞とのセットも確認。
間違える前に注意点を言われても、
場合によっては何のこっちゃかわからないんですよね。
使って、間違えて、からの誤用訂正のほうが効果絶大!
料理なら、何をどう作るかだけ伝えて、
調味料や味付けはお任せ!な感じですね。
どんな料理が出てくるか、毎回わくわくドキドキです♪
マイペースを邪魔するな!~モチベーションを保つための秘訣~
1歳からの大親友を誘って、展覧会へ行ってきました♪
こちらです。
今年(2019年)10月までやっているそうですよ~。
私はゆっくり、彼女はざっくり
展示物を見て愉しむ派なので、毎回美術展へ行くときは、大体中で別行動をしています。
が、今回はなぜか彼女が戻ってきて、
私に一言
「まだこんなとこいるー」
↑コレが結構ショックだったんです。
理由は簡単。
自分のペースを乱されたから。
日本語学習だけじゃなく、勉強だけじゃなく、
仕事でも趣味でも生活でも同じ。
「自分のペース」を知っている人には、それを乱されることが苦痛。
思う存分集中して楽しみたいのに、させてもらえないのは苦痛。
日本に来たばかりの留学生はまだ「自分のペース」を掴んでいないかもしれないけど、最大20名1クラスの日本語学校ではそんなことは言っていられないんですよね…。
クラス授業に無理を感じる今日このごろ…。
もっとクラス運営を見直したくなり、こちらの本を再読しています。
クラスルーム運営 (日本語教師のためのTIPS77 第1巻)
- 作者: 横溝紳一郎,當作靖彦
- 出版社/メーカー: くろしお出版
- 発売日: 2011/10/23
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マイペースを保てないと、やる気も下がりますよね。
モチベーションを保つ秘訣の1つって「マイペース」なのでしょう。
今回の美術館での出来事から、それがよくよくわかりました。
クラス全員をそれぞれの「マイペース」で授業をするのは難しいけれども、
個別学習の時間を取ったり、「クラスペース」を作ることはできるのかもしれない。
どこかに解決の糸口がないかな~。
しっかり読んでみよう!
親友とは次回美術館に行くときは、あらかじめ、
「お互いにマイペースで楽しみましょー。」
と釘をさしておこうと思います♪
それにしても塩田千春さんの作品はすごかった…。
「たましいってどこにあるの?」がテーマの1つ。
理解したくても理解できない。
歯がゆい手探り感を抱きながら、愉しませてもらいました。
模擬試験の結果振り返り~分析からの学習方針修正~
ちょうど今日はJLPT(日本語能力試験)でしたね!
学生も緊張したでしょうが、こちらも本当にドキドキです。
なぜか毎回、試験開始直前は時計から目が離せません。
さて、今日のJLPT本番に向けて、どちらの学校でも模擬試験が行われたことと思いますが、
模試を行ったあと、「振り返り」を行っていますか?
ただし、「振り返り」と言っても、試験問題の答え合わせではありません。
わたしは模擬試験の前と後に『試験分析』の時間を取っています。
何をしているかというと、
☑ テストの目的と得点方式を理解する。
☑ 科目別・問題別に、各自「得意・不得意」を見つけ出す。
☑ やるべき学習を考える。(苦手を克服するか、得意を育てるか)
☑ 時間配分を考える。
などです。
学習者たちは各問題ごとに対策方法が違う、ってことを、あまり知らないんですよね。ちょっとした工夫や考え方で解答時間が短縮されたり、正答率がアップしたりすることもあるので、実感してもらうために、分析や結果シートは欠かせません!
中でも「時間配分を考える」は何度か模擬試験を実際の時間でやってみなければ、体感できず、想像することすら難しいので、できるだけたくさん模擬試験をやってもらっています。
自分で模擬試験本を購入したり、学校の教務室にある模擬試験教材を貸し出して各自で行ったり。
今回はN2受験の1名が模擬試験を希望し、学校の本を見ながらシートに解答を記入していきました。
結果はこの上の画像のように、Excelで表計算したものを渡しています。
こちらの学生さんは、前回は「漢字読み」と「表記」と読解の「統合理解」で点を落としていたので、新しく学習プログラムを組みなおして、【苦手を克服する】方面で1か月学習したところ、見事に得点を重ねることができました。
しかし、なぜか文法と、読解の「長文理解」と「情報検索」がガクッと下がってしまいました…。問題との相性もあると思いますが、なんでだろう…。
この結果シートを一緒に見て聞き取りしながら、彼女とラスト1週間に何をすべきかを学習プログラムを決めました。
<ラスト1週間の学習プログラム>
1)今までの膨大な量の学習済み教材の中から、間違えた箇所を見直す。
2)『新完全マスターN2漢字』をもう一度初めからさっと見直す。
3)『パワードリルN2文字語彙』をもう一度初めからさっとやる。
※学習者本人のやりたい学習をする、を一番に考えて決めています。
あとは健康管理をしっかりするだけ!
4月から始めたN2対策。
自律学習がばっちりできる彼女ならではのプログラムで進めてきましたが、試験を目の前にして、彼女からこんなことを言われました。
「国では大学で友達も一緒に必死に勉強していたけど、全然楽しくなかったんです。でも、今は勉強がとても楽しいんです。もっとしたいから寝る時間がもったいないんです。日本へ来て、今が一番楽しいんです!」
1年にたった2度の大切な試験直前の言葉とは思えず、
びっくりしてしまいました。
そんな彼女が今までよく口にしていたのは
「この学習をしたら、合格に近づきますか?」
という問い。私は
「はい、近づきます。」
とだけ、きっぱり答え続けてきました。
彼女と4月からN2対策を行って思ったのは、
日本語教師は学習者のパートナー
学習方向が間違っていないことを根拠と自信をもって示し、学習者の成長幅を示し、達成感や楽しさを感じさせる。そして、相談しながら学習プログラムを調整する。
決して「教え込む人」でも「勉強させる人」でもなく、ましてや「叱りつける人」ではあってはいけないと思っています。
「学習者に気づきを与える存在」をずっと目指していますが、これからもブレることなく、目標に向かってより良い『日本語学習パートナー』になっていきたいと思います。
多くの日本語教師のみなさま、日本語学習者のみなさま、
ひとまずJLPT終了!お疲れさまでした~!!
◆模擬試験として使用した教材
CD2枚付 日本語能力試験 模試と対策 N2 Vol.2 Nihongo Nouryoku Shiken Moshi to Taisaku N2 Vol. 2
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日本語能力試験 完全模試N2 (日本語能力試験完全模試シリーズ)
- 作者: 渡邉亜子,清水知子,杉山ますよ,作田奈苗,野原ゆかり,大場理恵子
- 出版社/メーカー: ジェイ・リサーチ出版
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◆直前対策で使用した教材
日本語パワードリル N2 文字・語彙 (「日本語能力試験」対策) Nihongo Pawaadoriru N2 Characters & Vocabulary
- 作者: 松浦真理子,鈴木健司,アスク出版編集部
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