「地域の日本語教室」〜習字イベントを開催しました!〜
最近、私が住んでいる地域でも、駅に行けば必ず1人以上は外国の方を見かけます。
どうして日本に来たのかな。とか、
外国での生活で、困っていることないのかな。とか、
見かけるたびに話しかけたい気持ちになってしまいます。
こちらの記事をみて、もっと自分にできることはないのかな。
せっかく日本語教師になったのだから。
と思いつつも、1人では何もできないでいます。
mainichi.jp
1つ貢献できているかな?と思うことがあります。
それは、
私の所属する日本語学校内で、地域にお住まいの外国の方に向けて開いている「地域の日本語教室」です。
できるだけ学習者一人一人に合わせて、学費はかなり控えめにして、お役に立てるように楽しくやっています♪
正直に言って、私たち教師の練習の場になってもいます。
たとえば…
☑ 少人数レッスンとクラス授業の違いを体感できる。
☑ イベントのお試しをさせてもらっている。(少人数なので開催しやすいため)
☑ クラス授業と異なる教材を使用するため、とても勉強になる。
などなど。
私は日本語学校でのクラス授業が多いので、日本語教室でのプライベートレッスンを担当して「1人1人をよく見れるようになった」と強く思います。そして一番の収穫は、「まるごと日本語」を使った授業ができたこと。こちらについては、またまとめてブログ記事にしたいと思います。
毎月できるかぎり日本語教室でイベントを開催しています。もちろん無料♪
前回は学習者さんの希望により「習字教室」を行いました!!
初めに半紙の裏表、筆の持ち方、道具の名前など簡単に説明して、
フリースタイルで習字スタート!
自分の名前や国、好きなことば・漢字などなど
予め考えてきたことばを書いていきました。
はじめは座ったままキャッキャと言いながら書いていた人たちも、次第に立ち上がって無言でどんどん作品を書き上げていきました。
(ちなみに、バックミュージックは私のセレクトで久石譲さん♪音量控えめ。)
たっぷり時間を取ったにも関わらず、
「もっと書きたかった~!」
と言ってもらえたのは嬉しかったです。
みんなで自分の1番を決めて、記念写真をパシャリ。
満面の笑みをお見せしたかった…(笑)。
次回は何をしようか考え中~。
でも5月中はイスラム教の方は6月初旬までラマダン(断食)が続くので、飲食系や遠足系は控えなければ。無理はさせられませんね。
浴衣の着付け体験が第一候補です。
たのしみだぁ~。参加者も増えるように、楽しく参加するきっかけになれるように、無理せず楽しく続けていきたいと思います。
↓前回の日本語教室のイベント「たこ焼きパーティ」
↓日本語教室で使用中の教材
●入門クラス
●中上級(N2クラス)
45日間で基礎からわかる 日本語能力試験対策N2文法総まとめ
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どんどんつながる漢字練習帳 中級 (日本語文字学習シリーズ)
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その他、適宜使用中!
みん日5課の活動「架空のGW旅行」〜毎授業1イベントやろう!〜
ゴールデンウィークが明けて、授業が再スタートした4月新入生クラス!
「休みに何をしましたかー?」
と聞くと、予想通り…
「何もしませんでした」、「働きました」
のこたえ。ざんねん…。
ということで、
本当は行ってないけど、行ったつもりになって、
【架空のGW旅行】という活動をしてみました♪
※スクリプトと活動の材料
〈活動のやり方〉
1)文型の確認
「いつ、だれと、何で、どこへ、行きました。」
※『みんなの日本語 第5課』
2)日本地図で地名の紹介
北海道、仙台、千葉、埼玉(秩父、川越)、大阪、九州、沖縄
※スペースがないので壁にも貼る!
3)カレンダーで日にちの確認
ゴールデンウィークの日にちを言えるように!
4)旅行先を選ぶ
あらかじめ、旅行会社の店頭にあるパンフレットを頂きおき、机に並べて、学生たちに好きなところを選んでもらう。
5)タスクシートの配付
『みん日活動集』に倣って作成。
①どこへ、②いつ、③だれと、④何で
自分のところに記入をする。
※今回は時間の都合上、日にちのみ私(教師)が記入済み。
6)インタビューする!
条件は2つ。
①他の国の学生にインタビューする。
②タスクシートを見せてはいけない。
ホワイトボードに会話スクリプトを貼って、皆で口頭練習してから、スタート!聞いた内容をシートに書き込み、2人に聞けたら席につきます。
7)発表する!
ペアでインタビューのやり取りを再現。
この時、会話スクリプトは外して、アドリブ有りの自分の力だけで話してもらいます。
8)評価は?
この時点で口語能力の評価は特に行いません。積極的に行ったかどうか、を見ています。(学生にも伝え済みなので、縮こまらず、言いたいことも言えて、伸び伸びやっているように見えます♪)
毎授業に必ず1イベントを!
毎週、私の授業日は活動(イベント)を行うので、ワクワクとうっすら緊張感があり、なかなかよい空気感が保てています。また、発表時は自由に発話ができるので、レベル差があるクラスの場合、上のレベルの学生がちょっと難しい言葉を言って、皆から「おお〜!」と尊敬されるシーンもあったり、フラストレーションをためずに済んでいるように思います。毎回イベント(ロールプレイやフィールドワークなどの活動)を取り入れるメリットは大きいですね!…準備は大変ですが(笑)。
いつも活動を行う参考にしています♪
クラス活動集101―『新日本語の基礎1』準拠 (しんにほんごのきそシリーズ)
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続・クラス活動集131―『新日本語の基礎2』準拠 (しんにほんごのきそシリーズ)
- 作者: 高橋美和子,三輪さち子,平井悦子
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疲れたら甘いもの!作って食べました♪ハチミツもかけて、おいしかった〜♪
ちかはぎ空の家(山梨)~囲炉裏で仲間と迎えた「令和」~
2019年4月30日という平成最後の1日。
翌日も仕事があるチョロさん(=うちの主人)を家に置き去りにして、大学時代の友人たちと素敵な時間を過ごしてきました♪
大学卒業後の春休みにも行った、山梨県山梨市にある「ほったらかし温泉」へ。
すんごい霧の立ち込めるホワイトアウトの中、ガツガツ車を運転し、皆でひとっ風呂いただき、名物「温玉揚げ」を美味しく食べて旅行スタート早々、満足しちゃいました!
それから、山梨に住んでいる友人の家へみんなで行き、さらに山奥へ進み、
こちらのお宿さんへ~♪「ちかはぎ空の家」さん。
外観も素敵ですが、中の調度品もとても素敵でうっとり♪
そして何より、囲炉裏を囲んでいただくお夕食が最高でした。
この日はちょうどジビエ料理の食材が手に入ったそうで、新鮮な猪肉と漬けにした鹿肉もいただき、さらにタケノコご飯、山菜の天ぷらまでいただいちゃいました。
お腹がはち切れてもいいくらい、おいしくて幸せ。仲間たちとゆっくり平成から令和への移り変わりを過ごしました♪
翌朝は周辺をちょっとお散歩。猫のぷーさんに遊んでもらいました。なんと、お散歩についてきてくれるというサービス付き。やさしいぷーさんです。
新緑が気持ちよく、やはり空気がよい!
留学生たちも連れてきてあげたい…。
古き良き日本の民家の姿を残しつつ、オシャレに居心地よく作り上げられています。ところどころの草花もよく手入れされていて、すごいな~と感心するばかりです。
もうすぐ母の日なので、お土産はワイン!山梨に来たらワイン!
お気に入りのワイナリー「蒼龍葡萄株式会社」さんへ。
10年以上前から時々お世話になっていますが、その頃は全然出回っていなかったのが、なんと最近はうちのちかくのスーパーでも見かけるようになった人気のワイナリーさん。いつもどおり「売店限定商品」という名につられて、今回は「キュリオスTYPE-N」を購入。母の日に一緒に飲もうと思います。
以前に10年ちかく旅行会社に勤務していた私。
そんなキャリアも活かせるように、これから少しずつ外国人の方が喜びそうな、インバウンド受けするお宿さんや観光スポットなどのご紹介もしていけたらと思います。
乞うご期待っ!
磨け!教師の発問力〜"Referential Question"〜
先日Twitterで発見したこちらの記事を見て
なるほどな~。とため息。
自分に足りないものを指摘されたようで、ググっと心に刺さり込みました。
授業中の何気ない発問でも、学生を引きつけられるかどうか変わってくるんですね!ここからは、単に私の勉強記録です。
ブログ内では、「教師がする質問」を、
Display Question と Referential Question
の2つに分類し、その質や効果について言及しています。
まず、意味の確認。
◎Display Question(提示質問)
学習者の理解を試すための質問
◎Referential question(指示質問)
質問者が答えを知らない質問
「教師の質問と指示についての一考察~初級クラスにおける質問のタイプに注目して~(深川)」より引用
https://www.lang.nagoya-u.ac.jp/nichigen/menu5_folder/jisshu/2000/fukagawa.html
Referential QuestionはRQと略され、 Display Question はDQと略されており、ちょっと「ドラゴンクエストみたい…」とか思っています。……が、そんなことは関係ありません!
どのタイミングで、どんな質問ができるか、すべきなのか。
こうやって、「質問のタイプを分ける」ことをしてくれると、とても分かりやすい。
レベルに合わせて、DQ:RQの質問量比を変えていけるよう意識していきたいと思います。RQのほうが「難しいけど、答えたい質問」ですもん。どのくらいの質問比にするかは、学生やクラスに合わせてですが、RQが全くない授業にはならないように、十分注意したいですね。
✎興味のある参考文献をメモメモ
クラスルーム運営 (日本語教師のためのTIPS77 第1巻)
- 作者: 横溝紳一郎,當作靖彦
- 出版社/メーカー: くろしお出版
- 発売日: 2011/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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はじめて専任講師だけの勉強会に参加!~ざっくばらんミーティング~
今週は、世にも珍しい「専任日本語講師のみ」の勉強会に参加してきました♪
それがこちら↓
「ざっくばらんミーティング」
いつもは専任講師に限らず、いろんな日本語教育に携わる方が参加されているそうですが、今回はたまたま「専任講師限定」でした!
20年近くの日本語教師歴を持つ方から、2年未満の方も参加されてて、素朴な疑問からかなり深い話題まで、多岐にわたっていてとても勉強になりました!
備忘録を兼ねて、
グループワークの中で出てきたアイディアを、いくつかご紹介。
①業務の効率化
・「宿題の添削をやめる」…授業内での答え合わせのみにしている学校や、フィードバックの授業時間すらも削減させている学校もありました!答えを教室に掲示しているそうです。すごい!!
・「宿題を課すこと自体やめる」…やって来ない学生に「強制的にやらせる」ということはせず、希望者にのみ宿題を配付するとのこと。画期的!!これぞ自律学習の第一歩ですね。評価は宿題ではせず、テストでするので特に困ったことはないそうです。
②役割分担
・「上の人は何してんの?」…「非常勤講師>専任講師>主任>校長」という組織図の中で、下位にあたる人から見ると、上の人が何をしているかがわからず「なぜやってくれないの?何してんの?」というフラストレーションにつながっている。…そうですよね~。知らなきゃそうなります。お互いに分かり合うことが大切!気を付けようっと…。
・「コースリーダー(レベル別)」… 大きい学校ではレベル別のリーダーが存在していて、ミニ主任として活躍しているとのこと。私が以前にいた大規模な日本語学校でも数年前から「初級1リーダー」とか、「中級前半リーダー」とかがいて、カリキュラム作りの際に気軽に相談できて、とても助かったことを記憶しています。しかし、ポジションを設けたからには「誰かがやらなきゃ」ということになり、新人がコースリーダーになってしまいベテラン非常勤からの辛口指摘にやられて大変…などなど、いろんな更なる検討事項もあるとのこと。
・「教務事務の存在」…どれぐらいの学校で教務事務を採用しているか知りたかったので、グループ内で質問してみました。はじめて「教務事務」という言葉を聞く方もいらっしゃいましたが、導入している学校もあるそうです。私の認識では、「教員のサポート役として印刷、簡単なテストや宿題の採点、入力、掲示物の作成、資料整理などの作業を行う」方のことです。私も以前どれだけ助けられたことか…。ありがたい存在です。養成講座で日本語教育を学ぶ方に来ていただくと、養成講座受講生も日本語学校の雰囲気や内情が就職前につかめたり、留学生と接することができたりするので、メリットも大きいですね。うまくマッチすれば、養成講座修了後にそのまま教員として採用ということも?!あるかもですね~。
③人事評価
・「見える評価かどうか」…上からの評価が職員に提示すらされない学校もあるそうです…残念。しかし、評価が出たとしても、「誰がどんな基準で評価したか」わからない場合が多いみたいです。私の所属する日本語学校は「成長支援シート」というものを使って、基本目標(全員おなじ)+自己目標設定⇒上司が確認⇒(半年ごとに)目標到達度の自己判定⇒上司が確認⇒人事評価へ。というシステムがあり、明確化されています。さらに自分でも自己評価を出すので「コレをこんなに頑張ったんだよ!」というPRにもつながります。結構おススメ♪
・「給与査定」…そもそも教師の給料ってどう決まるのでしょう??という疑問から、定期昇給があるのかないのか、昇給システムはどうなっているのか、などお互いのケースを紹介し合いました。まだこの話題を「ざっくばらん」に話すっていうのは、なかなか難しいのかもしれませんが、皆さんかなり踏み込んだところまでお話してくださいました。
よくワークショップに参加すると、グループ単位で模造紙に、記入をしたり、いろんな色の付箋を貼ったりして、まとめをしていくのですが、今回は違いました!!
各グループで話し合ったことを「ホワイトボードシート」に書いてそのまま掲示!間違えたらホワイトボード用のイレーサーで消せるので便利です。
静電気の力で張り付くそうで、凹凸がなければ壁にもペタッと貼り付けられます♪
以前に「連絡事項」と「宿題」を記入&掲示するために導入して使っていたのですが、毎日書いたり消したりするので、そのうちシートがよれてしまい、消した箇所も残るようになり、使用を取りやめました…(T_T)残念。
でもこういう使い方!ありですね。
複数回の使用でなければ、発表時などにはもってこいですね。勉強になりました♪
私も学生とプロジェクトワークのときに、使ってみようと思います。
良いアイディア&道具は、できる限り取り入れて行きましょう♪
参考になれば幸いです🌸
交流イベント「花よりたこ焼き」!
お久しぶりです♪
春を満喫していたら、気がつけば1ヶ月無更新…。びっくり。
でもなぜか毎日アクセス数は増えていて、もうすぐ3万…。また、びっくり。
ひとまず、最近のご報告です。
桜がきれいでしたが、室内で
「たこ焼きパーティー」
今回はちょっと「インスタ映え」なるものを意識して、
かわいい小物(お皿やシート)を使ったら
女性学習者のみなさんに大好評でしたー!
4カ国の学習者さんたちと、わいわいガヤガヤ
たこ焼きを作って、ゲームしたり、ウクレレ弾いたり、
楽しい時間はあっという間ですね。
その翌週は有志数名で、近くの神社でお花見。
(本当に見ただけ…笑)
「令和」も始まるし、今年度もスタート!
目標の1つは毎月イベント開催♪
ちゃんとコミュニティーになれるように。
「学ぶ側」であり続ける覚悟
日本語教師の世界って、
だれがベテランでだれが新人か、本当にわからないんです。
60代の新米教師がいたかと思えば、
20代でも大学院へ行きながら、さらに数年教壇に立っている教師もいたり、
一見すると、先輩後輩が逆さまのようでなかなか面白い世界です。
そこで、すごいな~といつも思うのが、ある60代の男性教師
30歳近く年が離れているのに、私の話を真剣に聞いてくださり、
尊重し、そして何より学ぶ姿勢を崩さない。
退職されるときに、こんなメールをいただきました。
それにしても、この3年間、××先生からは実に多くのことを学びました。
先生のアドバイスがなければ、僕はここまで日本語教師として成長することはできませんでした。先生には、心から感謝しております。
また、僕の退職とともに、先生ともお別れすることになるのが、まことに残念です。本当にありがとうございました。
(頂いたメールより一部掲載)
実際のところ、この男性教師のほうが日本語教師歴も長く、
私がその方に「教えた」と思い当たることは全くありません。
しかし、いつも私たち下の世代の教師の授業法をリサーチしては
「なるほど~!それはいいですね。」とおっしゃっていました。
メールをいただいたのは一昨年の話なのですが、
最近、Twitterで見かけたブログ記事で
彼のことを思い出しました。
「学ぶ姿勢」というのは、意識して持ち続けなければ、
失ってしまうものなのか…と唖然としました。
そういう中高年はたくさん見てきましたが、
もともとそういう人なのだとばかり思っていたので…
若い時分は無意識にどんどん学べますが、これからはそうじゃない。
しっかり「学ぶ側、教えてもらう側」で居続けてこそ、
その60代日本語教師のように、新しいことを取り入れ続けられる人
になれるんですね。
(↑一昨年の河津桜)
とてもよい見本となる方に出会え、
また今ちょうどいいタイミングでこの記事が読めてよかった。
年下だからどうとか、要らないプライドは捨てて
「学ぶ側」であり続ける覚悟を身に着けたいと思います!